日本を元気にする!運動会屋遠藤のつぶやき Vol.161
「責任者が知らないところで重要な決定がなされ発表されてしまう」「決裁権限のある部長の決済がないのに、課長が契約を結んでしまう」また「直属の先輩の指示のあった仕事をしていたら、それは君の仕事ではないと隣りの課の先輩に言われて困った」というようなことを見聞きしたことがあるのではないでしょうか。
このような出来事に共通した問題は、“原理・原則”を逸脱していること、筋が通っていないことです。組織の中で原理・原則が守られることは、組織が組織として機能するために必要不可欠です。組織の根本となる原理・原則は『ビジョン』であり、そこから派生するルールが組織にはあります。メンバーそれぞれが他のメンバーもこの原理・原則を守るという信頼があるから、安心して行動できます。
ときには、その時の周囲の状況などで、止むを得ず組織の原理・原則から逸脱せざるを得ず、妥協が必要な場面も現実にはありますが、組織の原理・原則が確立していない組織の妥協は、一時しのぎでしかないのです。止むを得ない妥協は、修正修復が可能となった時点で、原理・原則に戻すように努力するべきだと思います。
この絶え間ない努力をコツコツと重ねることで、社会の大きな変化の中でも、社会に必要とされ続けることができる組織の“組織文化”が醸成されていくのだと思います。
この記事を書いた人
遠藤 直哉