日本を元気にする!運動会屋遠藤のつぶやき Vol.155
みなさんの周りにルールを破る人がいたとき、みなさんはどのように思いますか?「ルールは守らなければならない。ルールを守らないなんてありえない」というように思うのではないでしょうか。
かつて、イギリスでゴミやタバコの吸い殻のポイ捨てが多く、社会問題となっていました。その改善のために色々なことが試されましたが、大きな改善ができなかったそうです。そんな中、このポイ捨てを46%削減させた方法がありました。どのように削減したと思いますか。
その方法は、「ゴミ箱を投票箱」にしたのです。
「あなたは、ロナウドが好きですか?メッシが好きですか?」などといった看板を設置して、左右に分けて投票できるようにし、ゴミやタバコの吸い殻を好きな方に入れることで投票をさせたのです。「ゴミはゴミ箱に捨てなければならない」というルールだけではなく、「入れたい」「投票したい」という自発的な気持ちが湧くように促したことで、ポイ捨てを削減できたのです。
この事例を組織で考えれば、組織に「ルールを守らない人がいる」のではなく、組織に「ルールを守らせる仕組みが作られていないだけ」と考える、組織に「やる気がない人がいる」のではなく、組織に「やる気にする仕組みがない」というように、メンバーを自発的に動かせるような仕組みが私たちの組織にないのだ、と“組織ごと”として考えることが必要だと思います。
この記事を書いた人
遠藤 直哉