日本を元気にする!運動会屋遠藤のつぶやき Vol.147
リーダーの最大の任務は、その組織のビジョンを実現させるために組織を動かすことです。組織の明確なビジョンを描き、メンバーの視座を高めて、ビジョンの実現に向けて共に歩もうと勇気づけ続けることです。
ところが、リーダーは組織の中で最も偉くその地位を離したくないという心理が働き、リーダーとしての本来の任務を忘れてしまうことがあります。リーダーであり続けることが大きな目的になってしまうのです。自分は他のメンバーよりも常に優秀であり、すべてのことに答えを導き出せる。このことが、リーダーである理由だと思ってしまうのです。このようなリーダーはリーダーであることを証明し続けるために、周りに優秀な人財を配置したがりません。それは、自分が最も優秀であり続けることができず、リーダーでいられなくなってしまうと思うからです。このようなリーダーに導かれた組織の力は十分に発揮できません。
常に誰よりも優秀で、すべてのことに答えを導き出すことは、神の領域です。人間には不可能です。人がそれでもそのリーダーの描く組織のビジョンを実現しようとするのは、そのビジョンの内容だけでなくリーダーの人間性によってです。あらゆることに対して“正しい”のは何かを考えて、そのために行動する。それは、自分が全てわかるわけではないから、メンバーに助けをもらおうとする“知的な謙虚さ”を持ち合わせる人間らしさなのです。メンバーはリーダーのその人間性を信頼して、その描くビジョンの実現のためにがんばれるのです。これは、リーダーの弱さではありません。リーダーは自分の考えを都度変えて、ブレる必要はないのです。組織にとって“正しい”答えとは何かをメンバーと一緒に探すのです。
「組織はリーダーの器以上にはならない」と言われ、リーダーは想像以上のプレッシャーと孤独を感じます。でも、少し周りを見てみると一人ではないのです。周りにはメンバーがいます。組織にとって“正しい”答えをメンバーと一緒に探していきましょう!
この記事を書いた人
遠藤 直哉