日本を元気にする!運動会屋遠藤のつぶやき Vol.120
上杉鷹山は、新規事業の振興、技術開発、人事組織改革、教育改革などを断行し、経済的破綻をきたしていた米沢藩を蘇らせた第9代藩主です。ご存じの方も多いと思います。アメリカのジョン・F・ケネディーが尊敬する日本人として挙げたことでも知られています。
上杉鷹山が残した有名な言葉に、
「為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり」
があります。
この言葉は「何かを成し遂げようとする意志があれば、何事も達成することができる。達成できないのは、成し遂げようとする意志がないからだ」という意味です。
この言葉は有名な言葉なので、言葉自体は以前から知っていましたが、学生のころ上杉鷹山の本を読み、この言葉があらゆる困難を打ち破って藩を立て直した人の心からの言葉であることを知り、とても感銘を受けました。そして、それから10年ほど経ったころ、また、この言葉を深く噛みしめることとなりました。
私が前職で、競合他社の猛攻勢や担当先のトラブルなどもあり仕事の成果が上がらないときがありました。そんな時、当時所属していた会社の役員で私が尊敬する大先輩と話す機会がありました。その中で私はもちろん、全力でやっていますと話しました。本当は、私の心は折れかけていて、仕事をあきらめかけていました。そのことをその大先輩にはすぐに見抜かれてしまいました。そして、この上杉鷹山の言葉を詠んで「目標を達成するための困難はいつも、いくつもある。お前も今その中にいるだろう。でも、それを乗り越えることも、乗り越えられないことも、すべてお前の意志次第なんだぞ。俺は絶対あきらめない。お前もあきらめるな」と目をじっと見て話してくださいました。
私は、もう一度原点に戻って、何度も担当先回りをしました。すぐに、成果はでませんでしたが、新しい発見があり、担当先の課題を見つけることができて、担当先から信頼を得られたと思います。それが、後に大きな成果につながりました。
今、予測不能な時代で不安になっている組織のメンバーも少なくありません。こんな時こそ、組織の目指す目的を共有して、強い意志を持ち続けられるように支えていける組織の仕組みづくりの支援をしていきたいと思います。
尊敬する大先輩に一歩でも近づけるよう、私も毎日自分を磨き続けていきたいと思います。
この記事を書いた人
遠藤 直哉