日本を元気にする!運動会屋遠藤のつぶやき Vol.98
世界で報告されている異常気象だけでなく、新型コロナウイルスの世界規模での感染拡大などを経験して、私たちの意識が、急速に世界・地球に向き始めていると思います。世界のどこかで起きた情報は、瞬時に世界を駆け巡ります。他国の理不尽に対しての今までのような“他人事”の意識は、変わりつつあるように思います。
いま、世界で起きている社会課題を解決するための指標である「SDGs(持続可能な開発目標)」を達成していくことへの意識も高くなっています。そして、この達成のために、社会の中で大きな力をもっている“企業”を中心とした組織の担う役割はますます大きくなっています。このような社会の要請やお客様の意識の変化から、企業経営の中核テーマにSDGsを据える企業が最近増えているそうです。日本の上場企業にも海外株主が増え、SDGsへの取り組みを問われる機会が増えていることも背中を押しているようです。
2030年にSDGsを達成するために、SDGsへの取り組みが「ビジネスとして成立すること」が、これからとても大切になると思います。SDGsへの取り組みは、まだ、“社会貢献”の色彩が強く、多くの企業にとってはコスト(経費)として考えられています。SDGsの2030年の達成がとても厳しい状況にあり、世界の中での取り組みも高い評価を受けていない日本において、SDGs=コストという構造から企業が脱却することが求められています。
とある国内の大手証券会社は、SDGs関連分野への投資実績を今の5倍に増やす計画で進めているそうです。農業分野へも参画し、更に人生100年時代を見据えて、介護施設の経営にも乗り出したそうです。新型コロナウイルス感染拡大に際しては、文化の1つである音楽の停滞を防ぐためのプロジェクトに参加し、また、保有するホテルを医療従事者向けに提供しているそうです。
2030年の実現が難しいと言われているSDGsですが、組織という力が動き出せば、実現に向かって大きく動き出すことができるはずです。組織が動くためには、揺るがないビジョンの実現を目指し、それが価値基準であり続けることによって組織の力が発揮されます。
そして、何よりも大切なことは、私たち一人ひとりが“本気”になって実現しようと思うことです。まだまだ諦めることなく、一歩一歩前に進んでいきましょう!
この記事を書いた人
遠藤 直哉