日本を元気にする!運動会屋遠藤のつぶやき Vol.73
半分水の入ったポットを見たとき、見る人によって全く違った形に見えるはずです。真横から見ている人、真上から見ている人とでは、見える形は全く違ったものになります。また、入っている水の量について、半分も水が入っていると思う人と、半分しか入っていないと思う人がいます。このように事実そのものは、人間には正確に把握することはできない。
この点、哲学者のニーチェが「事実というものは存在しない。解釈だけが存在する。」という有名な言葉を述べています。
あらゆることは、人が見たり聞いたりしたことから判断して、その人なりに何があったかを想像して理解しているだけだという考え方です。この考えによれば、私たちが毎日出会うあらゆることは、自分の解釈次第でどのようにも考えることができるということです。ネガティブに考えてしまったことも、ポジティブに考えることができるということです。例えば、大きな変化の波に遭遇した時に、「今までやってきたことが全て通用しない状況になってしまった。もとに戻りたいのに・・・」と考えるよりも、「今までやってきたことをいかして、大きな変化の中で、新しい価値を生み出そう!」と前向きに考えることもできるということです。
組織のメンバーは、様々な出来事をそれぞれの見方で見て、捉えています。組織で活動していく上で、そのメンバー同士が対話を繰り返して、その見方、捉え方を可能な限り理解し合うことが大切だと思います。
そして、メンバーひとり一人が特別であることを理解して組織が力を発揮するためには、組織としての考え方を確立し、組織の考え方の根本にある“ビジョン”“ミッション”“バリュー”をメンバー同士が共有して、考え方の根本を共有していくことが大切です。
メンバーの力が存分に発揮できる”優しい”組織を目指し続けましょう!
この記事を書いた人
遠藤 直哉