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仕事は“自分ごと”として

日本を元気にする!運動会屋遠藤のつぶやき Vol.24

新型コロナウイルスに関する消費者意識調査が世界9カ国で実施されました。感染状況や景気の落ち込みについて「最悪の状態は脱していない」との回答が、日本では82%にのぼり、日本よりはるかに多くの死者がでている米国(57%)や中国(26%)を大きく上回りました。この調査で、日本は調査した9カ国で最も悲観的な傾向が強い結果となりました。

一方、同じ調査で、新型コロナの感染拡大を受けてを受けて日々の生活スタイルを変えたとする消費者は、日本が73%となり、英国(85%)イタリア(83%)を下回りました。多くの日本人が生活スタイルを変えようと思っていることは事実ですが、世界と比較すると、危機感はとても強く持っているものの、現在の暮らしを変えることに対しては躊躇してしまう消費者が多いといえます。新型コロナウイルスという未知のウイルスの撲滅には、あらゆる人が自分のこととして感染拡大防止に向けて取り組むことが欠かせません。

この“自分ごと”として取り組むことは、社会の変化という未知の出来事に日々対応し続ける私たちの組織でも必要な要素です。“自分ごと”として取り組むとは、言い換えれば当事者意識を持って、すべて自己責任で捉えて、自分で考えて物事に取り組むということです。ハーバードビジネススクールの教授の調査では、仕事を自分ごと化することによって、働くことで会社に対する満足度や幸福度が増し、仕事の成果が向上するという相関関係がみられるとの調査結果がでたそうです。

仕事を“自分ごと化”してもらうために意識したい働きかけの一つとして、「自分のビジョン(将来象)をイメージしてもらうこと」が挙げられます。仕事とプライベートを分けて考えている方が多くいます。また、マネジメント側としても仕事上の姿のみを重視している感があります。しかし、仕事はその人の人生の大きな部分を形成しています。仕事に費やす時間だけを比べてもかなりの部分を占めています。仕事は、その人の人生を充実させるための大きな部分であり、仕事は“自分ごと”なのだと思います。自分のビジョン(将来象)をイメージしていく中で、仕事も自分ごととして捉える。そして、所属する組織が目指すビジョンと自分のビジョンが重なることで、仕事は“じぶんごと”で自分の個性を発揮できるものとなり、「やりがい」「達成感」「満足感」が感じられるものとなります。そして、それが組織の力となりビジョンの達成に近づいていく。コロナ終息後の新しい働き方が求められるニューノーマル(新常態)で組織が成長を続けるために、欠かせない視点だと思います。

 

この記事を書いた人

遠藤 直哉

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