日本を元気にする!運動会屋遠藤のつぶやき Vol.17
日本を代表する経営者の記事がありました。
「50年、自分の手法がすべて正しいと思って経営してきた。だが今回、それは間違っていた。テレワークも信用してなかった。収益が一時的に落ちても、社員が幸せを感じる働きやすい会社にする。そのために50くらい変えるべき項目を考えた。反省する時間をもらっていると思い、日本の経営者も自身の手法を考えてほしい」。更に「利益を追求するだけでなく、自然と共存する考え方に変えるべきだ。(中略)自然に逆らう経営はいけない。今回は戒めになったはずだ」と述べています。
どのように売上・利益を上げていくか、どの事業を進めていくかなどという具体的な目標より前の、より根本的な部分を我々はいま問いかけられているのではないでしょうか。自分たちは、なぜ社会に必要とされているのか、なぜ、社会の一員として、組織として存在できているのか、そしてそれを実現するためには何をするべきなのか。
そのために、自らの所属する組織のビジョンやミッションを真剣に考え抜く時なのだと思います。前述の経営者が言う通り、今は、我々の反省の時間なのかもしれません。
この稀代の経営者は、今までの自分を間違っていたと認識し、はっきりと表明する。そして、次に打つ手を猛烈に考え抜く。この姿勢に敬服しました。自ら自信をもって進めていたものを間違っていたと認めること、そしてそれを表明することがいかに難しいことか。
正解が分からない今の時代において、まず、正解だと信じられるものを実施し、そこから得たものを活かし、スピードを上げて修正していくことが現代の経営には求められています。この経営者が、日本を代表する稀代の経営者である理由の一つが、ここにあるのだと思います。
この記事を書いた人
遠藤 直哉