日本を元気にする!運動会屋遠藤のつぶやき Vol.133
組織に“多様性”が必要であると色々な場面で目にすることが多いのではないでしょうか。しかし、その理由はあまり触れられていないような気がします。
「多様性の高いチームでは、様々な視点が生まれて議論が活発になる」というのが理由の1つとして考えられます。また、アメリカの大手コンサルティング会社の調査によれば「経営陣における人種の多様性が高い上位25%の組織は、同業の他組織の中央値よりも35%業績が良い」、「経営陣における性別の多様性が高い上位25%の組織は、同業の他組織の中央値よりも15%業績が良い」、また「経営陣における人種と性別の多様性が低い下位25%の組織は、同業の平均業績水準に達しない」という調査結果があるそうです。多様性を尊重した組織づくりは、やはり組織にとってメリットがあります。
VUCAと言われる予測不可能な現代においては、組織で多様性を実現して、様々な視点で議論をしながら方向性を決めていくことが必要です。このように組織の中で多様性を図っていくことと同時に、組織が前に進むために必要なことはメンバーが“協調”していくことです。協調とは「異なった環境や立場に存する複数の者が互いに助け合ったり譲り合ったりしながら同じ目標に向かって任務を遂行すること」です。組織に必要なのは、同調ではなく協調をしていくことです。
そして、様々な個性をもったメンバーが協調していくためには、同じ目標つまり“ビジョンの共有”が必要なのです。
かつての同質性を求められていた時代には、ある方向に従う同調圧力がかかり、改めてひとりひとりがビジョンを認識する必要はありませんでしたが、多様性が求められる今、組織が前に進むためには、メンバーがビジョンを共有することがより重要な社会になってきています。
この記事を書いた人
遠藤 直哉